厨房屋のオヤジは話好き・・

地元はもとより全国の飲食店様とのあれやこれやの徒然草ですが、今年で74歳になりまして家族中に年寄り扱いされてます・・

厨房物語

毎日暑い日が続きますが、冷蔵庫などの



厨房機器も故障が多くなる時期になります・・



大体の原因は御使用経過年数による故障が



一番多いですが、冷却ガスが抜けたり、食材を



入れ過ぎたりとか色々ですが、冬場の様に



厨房の周囲環境温度が低い場合は冷蔵庫内が



冷えていないのに気が付きにくく、暖かくなって



やっと故障している事に気が付く場合も有ります。



台下冷蔵庫



本来は調子が悪くなった時点での対処が一番



良いのですが、冷えなくなった時点の対処では



修理や新規の入れ替えに数日必要となりまして



飲食店様の営業では待ったが効きません・・



よく当日に大事な予約が有って、高級な食材を



仕入れた日に限って冷蔵庫などが駄目になって



食材が無駄になったり、お得意様に迷惑をかけたり



する事の無い様にしなければなりません・・



しかし冷えが悪くなった冷蔵庫でも永年使用して



おりますと、まだまだ頑張って冷やそうとして



いるのに入れ替えを検討するのは何か冥加が



悪く、躊躇するものなのです・・



何を隠そう、厨房屋の白髪頭のオヤジも現場で



「これはもう駄目だな!」などと思っても中々



「入れ替えましょうか!・・」 とは言いにくいのです。



何時も思い出すことが有りますが、30年も前の



話で、弊店地元の居酒屋様での入れ替えの際に



ご主人が



「お金も無かったので、この台下冷蔵庫1台で
12年も頑張って来ましたんや!年中無休で
小さかった娘が何時も何処かに連れて行ってと
ねだってましたが何処にもよう連れてやれなんだ。
可哀そうやったけどどう思っとったやろな・・」



「そんなん判ってはりますて!そうして親の背中を見て
大きくならはったんでっせ!判ったはりますわいな!」



こんな調子で冷蔵庫の入れ替え作業が終わる時に



大将が奥さんに



「おーい!!」



「わかってるえアンタ!」



こう言って娘さんと一緒に一升瓶の酒を



「永い間ご苦労さん・・」



お二人でトラックに載せる前の処分する冷蔵庫に



グビグビとかけて下さいました・・



厨房屋のオヤジは思わず



「おおきに、有難う御座います、喜んどります・・」



何故か半泣きになってそう言った事が有りました



白髪頭のトッチャン坊やは笑われると思いますが、



厨房機器を納入するのは娘を嫁に出すような



心境なのです。






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