厨房屋のオヤジは話好き・・

地元はもとより全国の飲食店様とのあれやこれやの徒然草ですが、今年で74歳になりまして家族中に年寄り扱いされてます・・

やっさんの3回話の2話

第二話



今回は昨年度の狩猟期間終了の足洗の



際の話ですが、前回紹介しました獣狩猟家の



やっさんは獲れた獲物を家の納屋で吊るして



解体処理をしてましたが、獣の臭いがするので



猟犬がワンワンキャンキャンとうるさく吠えて



奥さんが嫌がり、近くの自分の畑の中に小屋を



作って、そこで解体してられますが、私もそこを



見に行きましたが、前に小川が流れていて



「手も洗えるので便利やで」と言ってました。



過日の足洗いの宴会の席で



「町の人間はあんな連中ばかりとは思わんが
田舎にはいない輩で本当に腹が立ったんよ!」



ビールを飲みながらのやっさんのボヤキを聞き、



私も思わず大きな声で唸りました・・



「何やそいつは!!・・お猿さんやろ?・・」





詳しく聞くと、やっさんの話では何時もの様に



小川の側の小屋で獲れた猪を吊るして処理を



していたら目の前に車が停まって中年の男女が



降りて来て馴れ馴れしく「ご苦労さん!」と言われた



との事で誰だろう?と思いながら挨拶をすると



「自分達は今度近隣の町でジビエ料理の店をやる
予定でおりますが、その準備期間に鹿や猪の
肉で料理の下準備と勉強をしたいのでその肉を
探してましたが、先日からよくここで採れた獲物の
処理をしているのを見かけてお邪魔しましたが
分けて貰う事は可能でしょうか?」



この様に尋ねられたので



「いいですよ、鹿か猪のどちらですか?」



「出来たら猪も鹿も両方5Kgづつ欲しいです!」





こんな会話の中で猪肉と鹿肉を用意して渡し、



「〇円です」 と言ったら



「え~!お金を取るの!無料じゃないの!こんなの
山でタダで獲って来てるんでしょ・・」



料亭に卸している半値以下で言ったつもりがこんな



調子だったらしく



「山で猪や鹿がワシの来るのを待っていて、さあ
撃って下さい、持って帰って下さいと獲物が言う訳
では無いですよ、年中犬を飼って、ガソリンや弾を
使い、息を切らして自分と犬が山を踏破して獲る
獲物です。反対にあなたたちは自分のジビエ
料理はタダで振舞うのですか?」



こう言うとその中年夫婦は



「田舎の人はがめついなァ~、ア~嫌だ嫌だ!
常識も何もあった物じゃ無い!さあ早く帰ろ、帰ろ」



これを聞いて白髪頭の厨房屋のオヤジは



「本当の話か?」 



「ああ本当やで!」



「何処の大馬鹿者やそいつは・・ 何がジビエ
料理や!最低な連中だなァ~」



こう言う話を聞くと思わずアルコールが進み



結局翌日は大変な二日酔いでしたが、



次回は最終の第三話です・・








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